頭の中は、すでに「夏バテ」!?
ど~も! 関西オフィス 企画編集 兼 ライターのF本です。
暖かくなってきましたね。
3月に入って、春の訪れをようやく肌で感じられる季節がやってきました。
ですが、編集の仕事としては、すでに季節は夏まっさかり!
会報誌などの編集・制作は、2~3カ月かけて取り組む案件が多く、7月初旬にエンドユーザー様のお手元に届く会報誌や広報誌の企画が、早いものはこの3月から始まっているのです。
ですから、朝晩はまだ肌寒く暖房をかけているにもかかわらず、「夏バテの原因は冷房かも!?」なんて編集企画を一生懸命につくったりしています。
このように、実際に制作する時期と、読む方のお手元に届く時期が少しずれていることで困ったのが、今回の新型コロナ。3か月先にどのような感染状況になっているかわからないため、安易に「旅行を楽しみましょう」とか「外に出て運動を」などと言えない状況で、企画を立てるにも、あいさつ文を書くにも結構悩みました。
この点は、発行元であるクライアントのご担当者様も悩まれているところ。いろいろとご相談しながら、それぞれの企業の個性に合わせつつ、読んでいただいたエンドユーザー様に前向きになっていただける明るい企画や表現を提案するようにしています。
実はこの「それぞれの個性に合わせ」というところが大事だと思っています。
企業が会員様に定期的にお届けする会報誌では、生活情報や旅行、健康などの読み物、パズルなどの脳トレほか、その企業の活動とは直接関係のない記事を掲載することがよくあります。
しかし、そういった記事をつくるときでも「このクライアント様なら、どんな記事をエンドユーザーにお届けするのが、最も企業姿勢が伝わるだろうか」「どんな伝え方ならイメージアップにつながるだろうか」といったことを考えながら、企画・編集しています。
例えば、同じように健康食品を販売している企業様でも、食育に力をいれていらっしゃる会社であれば「朝ごはんを食べて、夏バテを予防しよう!」という記事をかわいいイラストをメインにして、温かみや親近感のある感じで。
一方で、研究開発を重視している製薬会社様なら「夏バテの原因は自律神経にあった!メカニズムを知って夏を元気に!」という記事を、イメージ写真とグラフを使って学術的に、みたいな感じ(極端な例ですが)。
同じ「夏バテ」の記事でも、当社が作るのは、クライアント様に合わせたオーダーメイドなのです(実際は、そんなに夏バテの記事ばかり書いているわけではありませんが)。
一日中、「暑い日が続きますね。夏バテしていませんか?」といったごあいさつを書いたり、「夏の血圧は、ココに注意!」だの「マスク着用による熱中症に気をつけましょう」といったコラムを書くための下調べをしたりしているうちに、頭の中はすっかり夏気分。夕方、ふとカレンダーを見て、3月であることに違和感を持ってしまいました。なんだか過去に戻ってきたような、不思議な感覚……イマはいつ?ココはどこ?ワタシは誰?
頭の中はすでに夏バテ気味なのかもしれません。
本当に暑くて夏バテしてる頃には、涼しげな秋の企画を練っているんですけどね。