スポーツビジネスにおける「地域とのつながり」 その2
こんにちは。スポーツ担当のっぴーです。
これまで、福岡や大阪、さらには横浜や鎌ケ谷の地で、さまざまなカタチのプロスポーツ事業を見てきました。そして私自身も、実際にその地域で球団やクラブ関係者と共に汗をかきながら、チームと地域のパイプ作りとその広報のお手伝いをしてきました。そうした活動の中で気付いた一つの共通点、それは、どこのチームにも必ず地域をつなぐユニークな「地域担当者」がいる、という点です。
今ではよく耳にするようになった地域密着型チーム運営ですが、そこはやはり民間企業。チームの方向性と地域のニーズが合わないことも多々あります。地域を元気にしたいという思いは同じでも、そのプロセスにおける考え方はそれぞれの立場によって異なるため、すれ違いは日常茶飯事。
そんな時に大活躍なのが、「地域担当者」なのです。地域のさまざまな会合に顔を出し、チームの考えを説明したり、またその会合で聞き出した地域の声をチームに持ち帰ったりしながら調整を図っていきます。地元の役場はもちろん、商工会や教育委員会、そして商店街、学校等々、営業活動範囲はとても広いにも関わらず、「地域担当者」はどこに行っても声をかけられる人気者。まさにチームと地域とをつなぐ重要な架け橋になっています。
私がスポーツに関わるようになってから、はや15年。このスポーツビジネスの世界も急速なスピードで変化してきました。「誰でも、どこでも、好きな時に、見たいシーンを……」、そんな時代がやってくるとは。しかしながら、どんなにデジタル化が加速し、エンタメ事業としての利便性が向上したとしても、こうした裏舞台で地域をつなぐお仕事は「人」の力があってこそだと思っています。
最後に、今日お話しした「地域担当者」の適正って、何だと思いますか?
私が見てきた限りでは、『聞く力』と『気にしない力』が圧倒的に優れていることです。
やはりどの世界でも活躍するには、バランス感覚が必要なんでしょうね。
私自身も、日々勉強の身であります。